ベトナム戦争時代のヒット曲CD・海外のベトナム関連CD（民族音楽を除く）

ベトナム戦争当時1960～70年前半にヒットした曲、あるいはベトナム戦争関連の曲を集めたCD。収録曲を多く紹介し、説明は省略、あるいはごく簡単なものにとどめました。  6/6

Tudor Maier – Just Like Me (The Vietnam War; Stories from All Sides), Original Documentary Film Soundtrack), USA 2019;

2017年に米PBSで放映されたドキュメンタリー映画「私と同じように：ベトナム戦争—あらゆる側面からの物語（約57分）」（タイトル和訳はed）のサウンドトラック。

映画は勝手の敵と味方の観点からベトナム戦争/アメリカの戦争を記録。北ベトナムと南ベトナムの兵士で、難民、移民、帰還兵、アーティスト、ミュージシャン、作家などが含まれる。戦争の強烈で挑戦的で人間味のある側面を解き放ち、番組が展開するにつれて敵と敵の認識が変化し始め...。映画はベトナム戦争の断片化され埋もれた物語を取り戻すために映画製作者でベトナム帰還兵のロン・オズグッドの現在から過去へ、そして過去より戻ってくる旅。

収録されている20曲は画像のとおりで、すべてインストルメンタル、収録時間は約49分。CD2枚組。

The Vietnam War (A Film by Ken Burns & Lynn Novick; Original Score by Trent Reznor & Atticus Ross), Ume, USA 2017; 

これはCD 2枚組。他にLP 3枚組でもリリースされている。収録は全17曲で、作曲、アレンジ、ミックスはケースの背中部に名前が記されているTrent Reznor & Atticus Ross。前者は80年代末近くに結成されたインダストリアル・ロック・バンドNine Inch Nailsのメンバーであった人、後にバンドに加わったのが後者。

本アルバムはOSTなので映画音楽となるが、ジャンルとしてはAmbient, Experimental, Industrialあたりになるのだろうか。

CD2枚組。在庫品はラップされて未開封の新品。

Disc 1
1-1    Less Likely                         6:21
1-2    Four Enclosed Walls            5:34
1-3    The Forever Rain                 5:01
1-4    Remnants                           4:58
1-5    Other Ways To Get To The Same Place         8:07
1-6    Torn Polaroid                       5:16
1-7    Before Dawn                        2:45
1-8    What Comes Back               7:36
1-9    Justified Response               3:50
1-10  Counting Ticks                    5:28

Disc 2
2-1    A World Away                      6:13
2-2    The Right Things                 8:52
2-3    Passing The Point               4:25
2-4    Strangers In Lockstep          4:57
2-5    Before And After Faith         6:24
2-6    The Same Dream                 4:17
2-7    Haunted                              5:21 

The Vietnam War (A Film by Ken Burns & Lynn Novick) The Soundtrack, UMe, USA 2017;  映画は10部構成のシリーズ、18時間にも及びドキュメンタリー。これはそのオリジナル・サウンドトラックでベトナム時代を象徴する音楽を含んでいる。映画に登場する120曲から37曲を選び、CD2枚組として収めた。

在庫分はラップされたまま未開封の新品。

Tazio – Made In Vietnam, USA 2019;  アーティストのTazioについては詳細不明。全12曲, 1時間16分。

収録曲のタイトルは画像のとおりで、いずれもタイトルの後にベトナムの地名などが入っている。3か所に”Côn Đ o”とあるのは” Côn Đảo”と分かるが、仏語にある文字は対応できても越語文字までは、ということなのだろう。ロミオとジュリエットの元型にも似たと評される伝説の薄幸な恋人たちTrong ThuyとMy Chauのそれぞれの名前が入ったタイトルも見られる。

Good Evening Viet Nam – Reflections by the Jim Szana Trio, Dental Records, USA 2013?; Jim Szana Trioとはピアノ、ベース、ドラムの3人組のインストルメンタル・ジャズバンドで、米サウスダコダを拠点として活動しており、同地にあるDental Recordよりリリースした唯一のアルバムがこれである。

但し、同じメンバーがRochford Jazz Ensembleの名前で計5枚のCDをリリースしている。彼らは長期にわたり一緒に演奏しており、メンバー間の音楽的バックグラウンドとスタイルが混ざり合い愛情をもって伝統的なジャズを演奏している。

トリオの中心人物Jim Szanaはベトナム退役軍人であり、このアルバムでは愛国的なベトナム戦争時代の12曲を取り上げている。

Take Me Home Huey, Jeanie Cunningham, Art By Maloney,LLC, USA 2019; 

Take Me Home Hueyとはアート・プロジェクトの名称でもあり、その一環としてヘリHueyへの彫刻、塗装しての各地での展示、本の出版（本の中にヘリ塗装に関する写真多数）、それにこのCD制作が含まれる。

Take Me Home Huey の曲は、プロジェクトの 3 番目の要素であり、作曲、プロデュース、ボーカルをJeanie Cunningham。彼女のお父さんは第2次大戦、朝鮮戦争、それに2度のベトナム・ツアーに。カリフォルニアのオーシャン・スタジオで行った録音に際してはベトナム戦争当時のマイクと楽器を使ったという。力強い歌はベトナム戦争中の兵士の生活と、帰国した家族の生活を反映したものになっている。

収録はこの1曲のみで収録時間約5分。ラップされたまま未開封。

Tales of the Wolfhounds (Poetry & Music From Vietnam)､ Matt Kritzer & Roger Lehman, CD Baby, USA 2000;

収録されているのは全曲がMatt KritzerとLoger Lehmanの作品で、Wolfhound Hero, Groans Under the Angel’s Wing, For You From Tay Nihn, In Memory of PFC Eddie Earl Williams, Thoughts at Trang Bang, BUM, Set Me Free, D.E.R.O.S., Healing in Miami, Mother America.の全10曲、約43分。

ロジャー・レーマンは「私はベトナムへは行ったことがない。仲の良かった多くの友達は行った。理由は、彼らは徴兵され、私はされなかったからだ。帰ってくることが出来た彼らを見ると、16か月しか経過していない自分に対し、彼らには30年ほど経過したかのようであった。亡くなった友人の両親の悲しみを思うと私は行かなかったことに罪悪感を覚えつつも、幸運だと思うこともあった...。もう一人のMatt（1967年、第25歩兵師団、第27歩兵連隊、第1大隊B中隊第3小隊第1分隊＝ニックネーム「Wolfhounds」所属）の話がケースの中にあるらしい（新品で未開封につきその部分は未確認）。

Vietnam Hardcore – Call Me A Vampire, Diecast Records, USA 2016;

米カリフォルニア、サンディエゴを拠点に活動する3人組。まるで昔にタイムスリップしたかの感覚にさせる80年代のハードコアを聞かせる。南カリフォルニアの雰囲気がある初期のDiscordバンドを思い起こさせる、という評も。収録されているのは4曲、約11分。

Farewell Saigon – Vocals by Brad Goertz, CD Baby, USA, 2020？;　収録の12曲は英語タイトルと越語タイトルが混在し、英語タイトルのものはカッコを付けて越語タイトルが記されている。ほとんどの英語タイトルの曲について歌詞を作ったメアリー・キャロル・ワーウィックは主にオペラ部門の作曲家兼台本家でその作品は米国のみならず海外での上演回数も多数。

多くの曲でボーカルを担当しているBrad GoertzはミュージカルFolliesでの歌手か？越語タイトルの2曲は歌うのがホン・ニュンとナム・ゾン・ケといった純粋のベトナムの歌手！そのあたりからしても、大変ユニークなアルバムである。

Timy Yong – Tais-Toi Petite Folle + En Rêve b/w Ma Poupée + Syracuse, FRANCE ????;   1963年に7"レコードでリリースされたものをCDのフォームで。4曲入り。レコードは商品番号RF25で、スリーブ・デザインは両面とも全く同じ。

このCDについてはリリースの情報自体がほとんどなく、おそらくは2000年代の初めあたりにごくわずかな数量のみ発行されたものと推察される。ラップされたまま未開封の新品。

Tiny Yong - Je Ne Veux Plust' t'Aimer +Le Carosse Blanc b/w Un Seul Garçon Sur la Terre + Tu Es Seule, Disques,FRANCE;  これも1963年に7”レコードでリリースされたもののCD化。全4曲。レコードは商品番号RF26。スリーブ・デザインは両面とも全く同じ。

このCDについてはリリースの情報自体がほとんどなく、おそらくは2000年代の初めあたりにごくわずかな数量のみ発行されたものと推察される。ラップされたまま未開封の新品。

Vietnam War 1964-1975 (Chants & Marches), Maertens Distributions, FRANCE? 2011;  ベトナム戦争時代の歌と行進曲。最初は映画でもお馴染み、AFVNのGoooood Morning Vietnamが入っている。収録曲は画像のとおりで、曲名のみでアーティスト名は記されていない。2曲目それに18曲目にグリーンベレーのバラード。他は行進曲が多くを占めるが、米陸軍、空軍、レインジャー、看護婦隊の曲なども。また15曲目の南ベトナム海兵隊行進曲はベトナム語で歌われている。他にヒューイの飛行音など音楽以外のものもトラックとしてカウントされている。

ユニークな内容のアルバムである。スリーブ（ライナーノーツ）は三つ折りで2ページにわたりベトナム戦争の歴史について紹介している。

状態： ケース、ディスク共特記すべき不具合なし。

SàiGòn Soul Revival, Saigon Supersound, GERMANY 2019;  南ベトナムで1960〜70年代に流行ったNhạc Vàmg（ベトナムのロックとソウル）を集めたアルバム。ブラッカ、グエン・ティ・ハイ・フォン。マイ・レ・フェンなどの曲全11曲が含まれる。裏面に収録曲が記載されているが、SIDE A, SIDE BとあるのはもとがLPレコードであるため。

20頁のブックレットが含まれており、英語のライナーノートと英語、越語による歌詞が記載されている。

Stop the War (Vietnam Through the Eyes of Black America 1965-1974), Various Artists, Kent Records, distributed by Ace Records, UK 2021;  「戦争を止めよ（アメリカ黒人の目から見たベトナム 1965-1974年）」。ブラック・アメリカンのベトナム戦争への関与にスポットライトを集めたアルバム。モータウン、スタックスなどのレーベルからの当時のソウル、R＆Bが全23曲。それぞれの曲にはリリース年も記され、全てが1965-74年の間である。

ラップされたまま未開封の新品。画像での白いスジは透明ラップ。

The Walking Dead (Music From the Film Soundtrack), Motown Record, CANADA 1995;  「ウォーキング・デッド」（歩く屍）。映画のサウンドトラック。

映画： 1972年にベトナムで、米国海兵隊のグループが数人の捕虜将校を救助するために派遣された。 「寒い」はずだった着陸帯（LZ）は、実際には非常に「暑い」ことがわかった。短い戦闘の後、兵士のうちの4人だけが生き残った。翌日会う予定だった小隊は、ナッツケース1個を除いて完全に一掃された。 その後、小グループは、それらがすべて消耗品のおとりであるという結論に到達。 4人の兵士の間での歩行、会話、論争、暴行のすべての間に、軍団に仕える前の彼らのすべての軽蔑的な生活へのフラッシュバックがある。

ケース裏面中央下部に”The Untold Story of the Black Experience in Vietnam”とある。60年代後半から70年代初めにかけてのモータウンのソウルル曲が全11曲。　　USED ケース、ディスクともほとんど新品同様.

Rage de Vaincre – Onde de Choc, Mishima Records, France 2017 ;  アーティスト名がRage de Vaincre（「闘志」と言った意味）でメンバーは一人（歌手、マルチ・インストルメンタリスト、プロデューサー）。アルバム・タイトルがOnde de Choc（衝撃波）。音楽のスタイルはオルターナティブ・ロック、オイ、パンク。

収録は：Onde De Choc, À Pripiat, Évasion, L'Infortuné, Dans L'Ombre De La Guerre, Mort Les Enfants, Diên Biên Phu, La Folie Assassine,         L'Épée De Damocles, Légionnaire Anonyme, Le Feu Du Combat, Indochine Jungle の全12曲。

それそれを和訳［訳はEd.による］すると、衝撃波、プリピャチでは、回避、残念ながら、戦争の影で、死の子供たち、ディエンビエンフー、殺人の狂気、ダモクレスの剣、匿名の外人部隊兵、戦いの火、インドシナ・ジャングル。いずれも戦闘に係わるようなタイトルばかり。

年のロシア軍侵攻とは無関係）